ドンブラザーズは頭おかしい?
スーパー戦隊ドンブラザーズは頭がおかしい作品である。
ドンブラザーズと検索すると
“頭がおかしい”
“教育にわるい”
”意味不明”
との書き込みをたくさん見かける。
書き込みにあるように、筆者も同様にドンブラザーズはストーリー、キャラクターすべてがおかしいと思う。
今までの戦隊モノとは一変しているのだ。
① ストーリーが破天荒
“脚本家のクセがですぎている”
“大人がみても理解に苦しむ”
など、ストーリーが難解と言われている。
まず、登場人物の構図から難解である。
ドンブラザーズは、「ヒトツ鬼」と呼ばれる敵と戦う、5人のヒーローたちの物語である。
「ヒトツ鬼」とは人間の欲望から生まれ、人間に取り付く鬼である。
しかし、この敵に加えて、もう一種「脳人」という敵も存在する。脳人はヒトツ鬼を人間ごと消去しようとする組織であり、序盤は人間を敵としていた。
さらに、物語の中盤には「獣人」と呼ばれる新たな敵勢力も登場する。
このように様々な敵勢力が存在しており、それぞれ生まれた背景が異なる。
複雑な相関関係の為、初見で、ましてや子どもたちが理解するのは甚だ難しいだろう。
② キャラクターたちがかなり個性的
5人のヒーローたちは、ドンモモタロウ(レッド)、サルブラザー(ブルー)、イヌブラザー(ブラック)、キジブラザー(ピンク)、オニシスター(イエロー)で構成されている。
ドンブラザーズは「桃太郎」からとっているが、ヒーローの中に「オニシスター=鬼」がいる。
だからといって、実は敵であったとかそういう設定もない。
“全員ヤバイやつ?”と言われるほど、それぞれのキャラクターや見た目もとても変わっている。
ドンモモタロウは「嘘をつくと死ぬ」という謎な設定やイヌブラザーは指名手配犯である。
キジブラザーは何度も「ヒトツ鬼」に闇落ちしてしまったりする。
また、ピンク戦士が男で、イエロー戦士が女性というのも、新しい設定である。
キジブラザーは異様に背が高く、イヌブラザーは反対に、イヌのように小さな身体をしている。フルCGなのにも違和感を覚える。
③ バトルが全然ない
戦隊モノなのにバトルシーンがほとんどない。
従来の戦隊モノなら、5人が全員揃って戦うが、ドンブラザーズでは一度も揃うことがない。
名乗りポーズは最終回になってようやく披露された。
バトルシーンがあったとしても、必殺技をぶっぱなしで即終了なので一瞬で終わる。
クオリティが低いかどうか以前にまともなアクションが数えるほどしかない。
合体もドンモモタロウが「合体だ!」と叫ぶと、タロウ以外の仲間はわけもわからず、強制合体させられる。
まとめ
このように戦隊モノとしては前代未聞で視聴者がついていけない設定が多数ある。
そのため、スーパー戦隊ドンブラザーズは頭がおかしいと言われても仕方がないのかもしれない。
しかし、その
“ナニコレ?”
“ぶっ飛んでいる”
という目新しさから、夢中になる視聴者もいるようだ。
” 5人の人間が集まって変身して戦うなんてもうみんな見飽きた”
“ギャグがぶっ飛んでいて面白い”
などの声があるように、王道の「ワンパターン」な戦隊モノももちろん良いが、新しい戦隊モノがあってもいいかもしれない。